料理人 和泉須美恵 創業明治39年 老舗の味 旭亭料理長

うまみ粥 -伝承すべき日本の味- vol 5

うまみ粥 - 実際に味わって学ぶ、一番出汁の「旨み」教室 –

2013年、無形文化遺産へ登録されました日本料理は
四季折々、独自の風土から様々な料理法を紡いで参りました。
その繊細な技術の内、主要なものの一つである「出し」は
昆布や鰹など和の基盤である食材を使った「うまみ」の原点です。

壮大な山々に囲まれた奈良吉野の奥座敷 旭亭の朝は早く、
鳥や虫や調理場から微かに聞こえる調理場の包丁の音、
二階客室の窓から望む美しい川風と共に立ち昇る出しの香りが
旅館中を漂いました。
程々に手伝いを終えた子供らは、先に中庭のお稲荷さんに手を合わせ、
仕度を終えた料理長の祖父も揃うと家族全員で朝食を頂きます。
各々の御膳には、炊き立てのご飯や漬物や味昆布、
季節の食材が使われた赤だしと、豆腐入りの定番味噌汁の並び、
山の冷気と温かい湯気のコントラストで敬謙な空気の中
皆、一仕事終えた心地よい笑顔で箸を取りました。

うまみ粥では日本料理の基礎に立ち返り
昔乍らの「出し」の取り方、使い勝手の良い作り置き方を軸に
四季の味を織り交ぜた「味噌汁」を月毎に内容を変えて実演講習致します。
日本の食卓を支え続けてきた世界に類を見ない優れた調味である「出し」の
千年に及び変わらずある味、この「うまみ」を先人達の匠な技と智恵をお聞き頂きながら
一層深くご堪能頂きけましたら幸いです。

【内容】
 昔乍らの丁寧な「出し」の取り方を実演致します。
 無添加による「出し」の保存方法と合理的な調理、
 醍醐味である「うまみ」の生かし方などを
 旬の食材を織り交ぜた味噌汁を提案致します。

 - 実演料理 –
ৌ 鮎と煮こぼうの赤だし
ী 山芋と合せ味噌の冷汁

鮎と煮こぼうの赤だし山芋と合せ味噌の冷汁

 また、リニューアルした今回より
 管理栄養士の方によるお話も平行して
 様々の観点から日本食のご理解を深めて頂きます。
 要所、お客様にも実技参加頂き、二種の味噌汁と
 ご飯、数種の添え物の御膳として最後に御実食頂きます。
 美味しく作ること、身体に優しいことを
 味と香りと栄養学で実感頂く手習いです。
 是非お気軽にご参加下さいませ。

【参加費】
  3,500円(約三時間)
 エプロンと筆記具をご持参下さい。

【会場及び日時】
 2014年 7月26日(土曜日)
 12:00 開始   15:00 終了
 ۩ millibar /ミリバール
 大阪府大阪市西区立売堀 1-12-17 artniks bld.1F
 *地下鉄四つ橋線本町駅23番出口より南西へ徒歩5分
 *地下鉄長堀鶴見緑地線西大橋駅2番出口より北へ徒歩5分
 
【お問い合わせ】
 ご予約・お問合わせ は アートニクス様 へご連絡ください。
 (ご予約の方は「お名前・お電話番号・人数」をお知らせください)
 TEL▏ 06-6531-7811
 FAX▏ 06-6531-7822
 MAIL▏ event@artniks.jp
 http://artniks.jp/archives/2629

【講師】
 ▨ 和泉須美恵 ▨
 昭和四十七年度より旭亭 三代目 和泉候軌の許、
 天満宮さんのお茶会、四天王寺さんでの精進料理、
 茶懐石料理などを通じて料理を学び、
 平成十八年度 旭亭の暖簾を継いでおります。
 旭亭の商品と共に、昔乍らの手作り、
 料理長として引き継ぐ技を基盤に
 伝統的な郷土料理、長年研摩され続けた
 本筋の味を守り続けております。また、
 和食や調理品に限らず、世界の食材を使った
 フードコーディネイトやレシピ提案や手習い、
 普及された食文化を洗練させた創作料理品を
 「いずみすみえ」ブランドとして提供致しております。

【管理栄養士】
 ▨ 冨山 佳奈 ▨
 千里金蘭大学生活科学部食物栄養学科卒業後、
 管理栄養士取得、三重県伊賀市の総合病院、
 老人介護福祉施設にて栄養指導、調理業務に従事した後、
 管理栄養士を対象にした新聞記事を取り扱う雑誌出版社にて
 編集者として勤務。退職後は独立して活動する。
 「大人に食育を」「予防医学のための栄養学」を
 モットーに食文化の在りかたを考えてまいります。